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クレディ・スイス・ファ−スト・ボストン証券会社(CSFB)チ−フ・マクロ・ストラテジストの田中泰輔さんは、 2003 年の為替市場について、「当社が昨年後半以来主唱してきた分析評価と 戦略を変更する必要はない」と語る。その上で、「中心テーマはドルの下落リスクであり、円、あるいは欧州通貨のうち実質金利が相対的に高いノルウェー・クローネやポンドの対ドル・ロングを推奨する」と言う。また豪ドルなどコモディティ通貨は中期ブル戦略を維持しつつも、世界経済見通しがまだ不安定なため、「短期的には慎重に臨みたい」としている。
<日本のファンダメンタルズ自体からも、円に上昇圧力> 円相場については、ドル安リスクの煽りのみならず、「日本のファンダメンタルズ自体からも上昇圧力を被っている」と言う。日本の通貨当局は「ファンダメンタルズから見て円安は当然」との見解を繰り返している。しかし、経済状態が相対的に劣ることで円安になるプロセスは、一義的には国内金利が低下し、資本流出が促されて生じる。ところが、今の日本では名目金利に低下余地がほとんどない一方、経済的苦境は予想インフレ率のマイナス幅を拡大し、実質金利を高めてしまう。つまり、「経済が苦しくなるほど円は過 大評価されやすくなる」
<経済が苦しくなるほど円が過大評価される悪循環打開策は?> この悪循環を打開するには、「日銀が実効的な金融政策に踏み出すしかない」と、強調する。同社では、日本経済の一段の悪化、小泉政権のリフレ政策傾斜、新日銀総裁の誕生などを勘案し、今年後半に日銀政策の大転換がようやくありうると想定する。したがって、円相場については、まずは上昇リスクを注視しつつも、同政策が信認を得るならば、その程度に応じて、 「今年後半か来年に円安トレンドに転じうるだろう」と予想している。