現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産18 > 823.html ★阿修羅♪ --> |
|
[東京 8日 ロイター] 竹中経済財政・金融担当相は、日銀にはマネーサプライが増える状況を作って欲しいとの考えを示した
都内の講演で述べた。
竹中担当相は、デフレは(1)需要不足、(2)供給側の要因、(3)金融的な要因が複雑に絡み合っていると指摘、そのうち、需要不足は過去の不況並みであり、今回が特に大きいとは言えない、と述べた。また、90年代半ばに、GDPデフレーターの低下が物価下落の最初であったことから、国内要因が大きいと述べ、その結果、「金融的な要因が大変重要だ」と述べた。
そのうえで、竹中担当相は、「日銀は大変難しい立場にいる。ベースマネーを伸ばしているが、その先にカネが行かない。不良債権問題があるのはひとつの事実だが、不良債権問題は、金融庁が金融再生プログラムに基づき、減少させていくことで、軌道に乗せつつある。マネーサプライが増えていく状況を日銀には、作って欲しい」と述べた。
ただ竹中担当相は、日銀の独立性はきちっと考えなければならないとし、「何でもかんでも日銀に注文を付けるのは慎むべきだ。デフレ克服という共通の政策目標で意識を共有すべきだが、それを実現するための手段は、金融の専門家である日銀が独立して決めるべきだ」と述べた。
さらに、「そういう(政府と日銀の)新しい枠組みを作ることも、今後の重要な課題だ。ただ、政府と日銀が条約を作って調印するようなものではなく、時間をかけてお互いの信頼関係のなかで作っていくものだ」と述べた。
金融システム改革については、「3月危機は起こさない」と強調。「金融面から経済の底割れは起こさない。何かあれば、金融再生プログラムに基づいて断固たる行動を取る」と決意を語った。
資産査定の厳格化などを盛り込んでいる金融再生プログラムについては、「極めて常識的なことに過ぎない」として、銀行に対して「3月期決算で答えを出して欲しい」と要望。その上で、「3月までに様々な問題が起きれば、冷静に対処する」と述べた。
また、7日の閣議後の会見で明らかにした「ストラテジック(戦略的)」、「サウンド(健全)」、「シンシア(誠実)」の新しい3つの原則に触れ、「この観点に沿って、銀行の再生に向けた努力を応援する」とした。