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竹中経済財政・金融相のインタビュー要旨は次の通り。
−−今年の経済情勢をどうみますか。
「03年の世界経済は02年よりよくなるというのが基本的な見方だ。ただ、米国の対イラク軍事行動に加え、国内でも不良債権処理の過程でどういう問題が起きるかなど、不確実性が大きい。慎重にみるしかないのが現状で、経済に大きな負荷がかからないように、先行減税と補正予算を準備したところだ」
−−政府と日銀が一体となってデフレに臨む方針を強調しています。
「昨年の第2、第3四半期は成長率が高かったが、物価は下がった。金融政策が重要だということを示したものだ。財政は非常に狭い道を有効に活用する方策を模索するし、規制改革も進める。その上で日銀には、デフレ克服を政策課題として共有してもらいたい。ただ、具体的な政策手段について政府は口を出さず、日銀が選択することになる」
−−次期日銀総裁にふさわしい人物像は。
「デフレを退治するとの問題意識を共有し、積極果敢に金融政策を展開してほしい。アクティビスト(行動派)であってもらいたい」
−−消費税増税についてはどう考えますか。
「重要なのは2段階に分けて考えること。まずは財政のむだを削減して、プライマリーバランス(財政の基礎的収支)の回復に向けて議論する。そのうえで、国と地方の役割分担の問題や年金問題を議論していくなかで、消費税の議論はしないという条件は設けない」
−−経済財政諮問会議は2年間、どう役割を果たしたのでしょうか。
「最初の2年としてはそれなりの道筋がつくれた。まず『骨太の方針』をめぐって年の最初の6カ月で政策を話し合う。それを閣議決定し、実現するために年の後半に予算の議論をする。同時に、来年の予算を考えるうえで5年先の経済、10年先の経済を考えるというパターンをつくった。諮問会議への批判は期待の裏返しだ。諮問会議で個々の政策を決めてもらいたいという期待には、ぜひ応えていきたい」
−−実体経済では3月危機説が市場でささやかれ始めています。
「万が一の場合でも、金融から経済を底割れさせないという枠組みはある。危機になるということはありえない」
−−竹中氏のシナリオ通りに金融改革を実行するのは難しい、との指摘もあります。
「大口不良債権に対しては米国流の資産査定方法を導入する。金融庁検査と銀行の自己査定の格差を埋めることにも着手したし、特別検査も再実施するなど、すでに実行に移っている」
「重要なのは3月期決算だ。銀行には金融再生プログラムにのっとってしっかりと決算してもらい、自己資本も充実してもらう。最近、銀行業界で(組織再編や合併など)さまざまな動きが出ているのは、それに対する動きの一端だと思う」
−−再生プログラムには、中小企業への融資計画が未達成の銀行に業務改善命令を出すと明記されています。
「マニュアル的な基準は設けず、各行の個別の状況に応じて判断する。誠実に対応しているか、そうなった理由を説明できるかなどを検証する」
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