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東京 1月6日(ブルームバーグ):武藤敏郎財務次官は6日夕の定例記者会見で、デフレを克服するうえで金融政策が果たす役割について、「デフレは貨幣的な要因があるという考え方は間違いない」と述べたうえで、引き続き「徹底した金融緩和政策が必要」との認識を示した。
同次官は、日銀による金融緩和が長期的にデフレ克服に有効であることを強調。ただ、具体的な手法は日銀が政策決定会合で決定するものであると指摘し、明言を避けた。また、金融政策に依存し過ぎではないかとの指摘には、先行減税などの対応を例に挙げ、「金融政策だけに押し付けているわけではない」と否定した。
3月に任期が切れる日本銀行の速水優総裁の後任人事に関しては、「人事権そのもの」と述べ、小泉純一郎首相の発言に「付け加えることはない」と語った。
また今年の日本経済の見通しについては、イラク攻撃など不透明な外部要因もあるものの、政府が2003年度経済見通しを実質0.6%としていることを踏まえ、基調的には「あまり悲観的な見方をするのはいかがなものか」と語った。
東京 伊藤 辰雄 Tatsuo Ito