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さわかみ投信・社長の澤上篤人さんは、「すばらしいことに株式投資は相場商品というだけでは終わらない。もっと大きな魅力を有している」とした上で、その魅力を堪能するのが長期投資家だと語る。
<その企業の利益成長機会に参加することが重要だ> しっかりした経営を続けて内在価値を高めてくれれば、その企業への投資価値は高まる。それは必ず株価に反映される。「ここに長期投資家の行動原理がある」と、澤上さんは言い、さらにこう続ける。「企業が利益成長を続けている限り、その株式への投資価値は確実に高まり続けているのは間違いない。従って、その時々の相場など、どうでもよいこと。その企業の利益成長機会に参加することが重要なのだ」。この基本を踏まえた上で、企業が最も利益を拡大しやすい段階を先取りして買い出動し、さらなる利益成長が難しくなるタイミングで投資収益を確定すればよい。
<長期投資成功のための、買いと売りのタイミング> 買いのタイミングとしては、「不景気が続き、次々と景気対策が打たれている時が一番」と言う。そうしたタイミングは、業績低迷で株価も売り叩かれて安い。逆境のなかでも、将来の景気回復期を見越して、しっかりと利益拡大の手を打っている企業の株を買っておく。これに対して、売りは景気が過熱気味になってきた頃からだ。景気が過熱してくれば、金利上昇などのコスト増加が企業収益を圧迫する。つまり、利益成長のピッチが急速に鈍り出すわけであり、「そこから先は、長期投資家にとって利益確定のタイミングとなる」。もちろん、なかには景気サイクルを越えて事業を拡大し続ける企業も数多くある。「そうした高成長企業への投資ポジションは、景気変動など無視してずっと持ち続ければよい「。これが、「バイ・アンド・ホールド」と呼ばれる投資法である。