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(2002年12月18日朝刊)
債務超過は596億円 中部銀行9月中間決算
来年三月に清水、静岡中央、東京スターの三銀行に分割、営業譲渡される中部銀行は十七日、二〇〇二年九月中間決算を発表した。三百二十三億五千九百万円の当期損失を計上し、債務超過額は五百九十六億九千八百万円に膨れ上がった。債務超過額は営業譲渡を踏まえ厳格な資産査定を実施したため、不良債権が増加したことに伴う貸倒引当金の積み増しと動産、不動産のRCC(整理回収機構)への売却などを特別損失として計上したため、三月末より三百十五億九千万円拡大した。
中部銀行の破たん処理に伴い、公的資金による穴埋め額は営業譲渡日(来年三月三日)の債務超過額がめどとなる。
深海慎一金融整理管財人は「今回公表した債務超過額に営業譲渡コストなどを上乗せした金額になる」と説明し、公的資金投入による国民負担はさらに増加するとの見通しを示した。
営業譲渡コストとしては受け皿三行によるコンピューターのシステム開発費や今後設立する清算法人の立ち上げ費用などを見込んでいるほか今後、営業譲渡日までに貸出先の経営破たんや正常先債権の不良債権化が加われば、穴埋め額はさらに増加するという。
中間決算は直近の決算数字との比較の方が破たん後の変化が分かりやすいとする金融整理管財人の意向で、〇二年三月期決算との比較で公表された。
経常収益は融資残高の減少などで九十三億四千二百万円少ない五十億八千三百万円、経常利益は二百九十九億九千二百万円の損失(〇二年三月期は二百九十七億千三百万円の損失)だった。
不良債権額(金融再生法基準)は三百八十三億九千四百万円多い九百十六億四百万円、貸出金に占める割合は31・6%で三月期実績を17・9ポイント上回った。貸倒引当金は二百九十四億九千六百万円多い五百九十二億八千五百万円。
九月末の預金残高は七百九億七千三百万円減の千七百八十八億八千万円、貸出残高は九百四十二億四千八百万円減の二千八百六十六億二百万円だった。
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中部銀行破たんの激震
http://www.sbs-np.co.jp/shimbun/hotnews/20020308chubuginkou.html