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ロンドン 12月27日(ブル−ムバ−グ):モルガン・スタンレーやJ.P. モルガンなど米大手金融機関の首脳は、2年に及ぶ収益悪化の流れが続き、1年後の金融業界従事者数は減少すると考えている。
モルガン・スタンレーの機関投資家向け証券業務部門のニューハウス共同社長はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「来年もわれわれにとって厳しい1年になる確率が高い」と述べ、「1999年や2000年初めの水準まで業績が劇的に回復するとみている人は皆無だ」と指摘した。
証券大手10社の株式時価総額は過去最高益を記録した2000年末以降、約 2600億ドル(約31兆円)吹き飛んだ。これはシティグループとゴールドマン・サックス・グループ、メリルリンチの現在の時価総額合計を上回る規模だ。
ブルームバーグ・データによると、ことしのM&A(企業の合併・買収)は29%減少し、少なくとも1998年以来の低水準となり、買収資金を調達するための証券発行も落ち込んでいる。世界の株式発行額は17%、インターナショナル債の発行は13%、それぞれ減少した。
金融機関向けコンサルティング会社オリバー・ワイマンのモイニハン氏によると、投資銀行は2年間で15%の人員削減を実施している。最も深刻な影響を受けたのはM&A担当者で、2001年は25%、2002年も25%削減された。世界全体では過去2年間で約10万人が削減されたが、銀行関係者の間では、人員削減は収入の減少ペースに対応しておらず、まだ不十分との見方もある。
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