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【サンパウロ=窪田淳】南米ベネズエラで原油生産が大幅に低下している問題で、ブラジル政府は26日、ベネズエラへのガソリンの輸出を開始したことを明らかにした。反大統領派によるゼネストは同日、25日目に突入したが、原油生産現場の労働者らは政府への反発を強めており、収束の見通しは立っていない。このためベネズエラ国内市場向けの石油製品供給も滞っている。
ブラジルの国営石油会社ペトロブラスが同日、ガソリン52万バレルを積んだタンカーを出港させた。今週中にベネズエラに到着する予定という。ブラジル次期政権の特使が先にベネズエラを訪問した際、ガソリン輸出を約束していた。
ストを主導するベネズエラの野党議員らは「ブラジルの姿勢は中立性を欠く」と非難。ガソリン輸出は政府側だけを利するとして攻撃の矛先をブラジルのルラ次期大統領にも向けている。
ベネズエラのゼネストでは、野党勢力が大統領の辞任や選挙の早期実施を求めているのに対し、政府側はこれを拒否。米州機構(OAS)が両者を仲介している。 (12:00)