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[東京 25日 ロイター] 経済産業省が発表した「海外現地法人の動向」によると、日本企業の海外現地法人の売上高見通しは、10月から来年3月までの半年間について、「増加する」と答えた企業が多かったものの、その割合は前期より減少し、勢いが鈍化する見通しとなった。
この調査は経済産業省が四半期ごとに行っているもので、資本金1億円以上、従業者数50人以上の企業の海外現地法人が対象。回答企業は2098社。
それによると、7─9月期の売上高実績は、11兆574億円となり、前年同期比4.5%増と3期連続の増加となった。約半分を占める北米での売上げが0.6%増とかろうじて増加したほか、アジア、欧州などほぼ全ての地域で高い伸びをを示した。
一方、先行きの売上高見通しを示すDI(「増加する」と回答した企業の割合‐「減少する」と答えた企業の割合」は、10月─来年3月にかけては17.0となり、7─12月期の24.3には及ばないものの、引き続き2ケタのプラスとなり、売上げ増加を見込む企業が上回っている。ただ、前期比は‐7.3となり、7─12月の‐4.2からマイナス幅が拡大しており、勢いは鈍化している。
特に、北米では前期比‐13.5とマイナス幅が他地域より大きくなっている。また、中国では、DIが30を超える高水準で推移しており、今回も31.7と高い水準となったものの、前期比では‐0.3と僅かではあるが4期ぶりに悪化に転じた。
海外現地法人の設備投資についても、見通しは3期連続で増加してきたが、10月─来年3月にかけては、前期比‐0.8となり、4期ぶりに悪化する。
経済産業省では、海外現地法人の売上が先行き悪化に転じる見通しとなったことについて、約半分を占める米国の景気動向に左右される面が大きいとして、調査時点である11月半ばに、米景気の先行きに懸念が強まっていたことが背景にあるのではないか、と分析している。
(12/25 16:12)