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アキ投資顧問(堀内昭利社長、本社・東京都)が21日、東京青山のホテルで開催した「創業5周年記念講演会」で、金相場について講師したマーケット・ストラテジィ・インスチート(MSI)代表の亀井幸一郎さんは、「金バブルが起きても、不思議ではない」と語った。バブルでお金がじゃぶじゃぶの状態にあるとともに、信用リスクの再認識によって金相場が上昇すると見ている。
<金鉱山会社によるヘッジの解消で需給好転> 亀井さんは金相場を内部要因と外部要因の両面から見ており、このうち内部要因では金鉱山会社によるヘッジの解消に注目する。鉱山会社は業績を上げて自社の株価を上げるため、ヘッジを外そうと努めている。JPモルガンの推計では、2002年上半期(1〜6月)の解消は365トン、通年では500トン以上になると見込んでいる。ヘッジ外しは、金を買い戻すことを意味することから相場にはプラス。「2001年から金需要が変わった」と言う。
<今後はレンジを切り上げて行く> 次に外部要因としては、米国を中心とした金融・政治情勢に着目している。その基本的な視点はポスト・マネー時代に入り、金融清算と宴の後片づけの時代。米国のITバブルが弾け、エンロン、ワールドコム等に代表される大型の企業破綻が続き、信用リスクが高まっている。こうしたなかで、金相場は売り方のパニックによって350ドルを突破したと言う。「200日移動平均線を割ったことがなく、トレンドラインは上離れた。今後はレンジを切り上げて行くのではないか」と見ている。