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内閣府は24日、企業向け融資での銀行の審査能力に問題があるとする分析をまとめた。企業の経営破たんが近づくと信用力は低下するが、負債額は膨らむと分析。銀行の不十分な審査能力に加えて、損失の実現を延期するための「追い貸し」が要因だと指摘した。
内閣府は約1700の中堅・中小企業について経営破たん前の5年間の財務データを分析。対象企業の企業間信用比率(総負債額に占める売掛金の割合)は、経営破たんの五期前の46%が一期前には40%にまで低下するとしている。
一方、総負債額は一貫して増加を続けると指摘。財務データで対象企業の経営破たんは70―80%の確率で予測できるにもかかわらず、銀行は融資の回収に動かないとした。
銀行の融資行動について、内閣府は「審査能力が不十分か意図的な追い貸しの疑念がある」と強調。銀行と企業の相対取引は長期的に安定的な関係を維持する傾向が強いため「追い貸し」につながりやすいとし、市場の規模に比べて銀行の数が多い「オーバーバンキング」を解消する必要があると指摘した。 (23:23)