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ワシントン12月24日(ブルームバーグ):米商務省が24日発表した11月の米製造業耐久財受注額は1696億ドルで、前月比1.4%減少した。市場予想(ブルームバーグ調査の中央値0.8%増)に反して、大幅マイナスに落ち込んだ。10 月は1.7%増で、前回発表の2.4%増から下方修正された。
変動の大きい輸送用機器を除く受注額は11月に1202億ドルで、前月比 1.3%減少(前月1.7%増)した。特に、イラク戦争をめぐる緊張が高まる中で水準を上げた国防部門を除いた受注額は1627億ドルにとどまり、前月比2.3%減少(前月3.9%増)した。国防部門は549億ドルで、前月比28.6%急増した。
国防以外では、機械が3.2%減(前月2.7%増)、一次金属4.6%減(同1.2%減)自動車4.5%減(同3.7%増)、コンピューター3.7%減少(前月0.9%減)と、ほぼ軒並みマイナスに落ち込んだ。設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財受注は536億ドルで、前月比2.2%減少(10月5.9%増)した。国防部門の受注額はコア資本財項目を上回っており、国防部門が全体を下支える構図になった。
耐久財出荷もマイナスに転換
11月の全体の耐久財出荷は1.3%減(前月1.4%増)とマイナスに転じた。設備投資の一致指標となる民間航空機を除く非国防資本財出荷も0.7%減(同 1.8%増)。11月の耐久財在庫は0.2%減(前月0.2%減)。同受注残も0.9%減(前月0.9%減)と3ヵ月連続マイナスだった。
ワシントン 山広恒夫 Tsuneo Yamahiro