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<ヨーロッパ発>Tanaka Currency Risk Management (CRM)社長の田中雅(ただし)さんは、今週のドル・円相場の焦点について、次のようにコメン(ほぼ原文通り)しているーー。
<年末はその年のレンジの極端に偏って終了する> いよいよ年末まであと1週間を残すばかりとなってきた。通常、年末はその年のレンジの極端に偏って終了するのが普通である。ドル円の過去10年間の相場を調べてみると、ほとんど例外なくそうなっている。原因としては、(1)年末はとりわけ一方向に相場が偏りやすいこと、(2)ドル円は全ての通貨クロスのなかでもとりわけトレンドを形成しやすく、いかなる時間枠で切っても確率的に現時点の値段はレンジの端っこになりやすい、等が考えられる。しかしながら、今年は珍しく例外となるかも知れない。先週末の引け値は過去6ヶ月間のレンジのほぼ真中に相当し、とくに際立って端っこに寄ってはいない。12カ月のレンジで考えると、4分の1まで寄っているので、端に近いと言えないことはない。これが118円以下であれば文句無しに年間レンジの端に寄って終了と言えるだろう。従って、以上の見地から年末最後の1週は118円前後を目指して2円あるいはそれ以上のドル下落があるかどうかということが、今週の注目の的となっている。
<120円は過去10年間で見ても平均的中庸なレベル> なお現在値120円前後は過去5年間で見ても平均値、過去10年間で見てもやはり平均値に近い。どちらの時間枠で見ても、相応の長期レンジのほぼ真中が120円である。したがって、現在値を極端な円高であると認識するのは無理で、120円は平均的中庸なレベルである。円高であるとする一部政府高官の判断は、日本が直面している経済金融問題からするとこのレベルは困る、もっと円安であってほしいという話であり、「けしからん」のは為替市場ではなく、経済政策のほうではないかと推測した。