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東京 12月22日(ブルームバーグ):自民党の山崎拓幹事長は22日午前、フジテレビの討論番組「報道2001」に出演し、来年3月に任期を迎える日本銀行の速水優総裁の後任人事に関連して、「たとえば、インフレ目標を定めてそちらの向かってあらゆる手段を打ってみるという形を期待したいと思っている」と述べ、新総裁にはインフレターゲットの導入を期待する考えを表明した。
山崎氏は、2003年度予算案や税制改正の概要が固まったのを受けて、「残っているのは金融政策」と指摘。「特に3月金融危機が叫ばれている」なかで、「新しい総裁の金融政策への期待は大きい」と強調。小泉純一郎首相は「どう考えているか分からないが、与党側としては、デフレ不況の脱却が必須の課題なのでどうしても(金融政策に)期待したい」と述べた。
速水総裁は13日に経済財政諮問会議に提出した資料で、インフレターゲットの採用だけで「物価を上昇させることは困難」で、「かえって長期金利だけが上昇するリスクも存在」すると指摘。「無理な目標を設定しても、政府や中央銀行に対する信認が低下するだけに終わる」と主張している。
山崎氏は番組で、次期総裁に中原伸之前日銀審議委員を山崎氏が首相に推薦したとする19日付の読売新聞の報道について、「そんなことは言っていない」と否定したうえで、「そういう(金融政策に関する)希望を申し上げたのは確か」と語った。
「来年6月以降は機が熟す」−解散
一方、山崎氏は衆院解散・総選挙の可能性について、「少なくとも(来春の)統一地方選までは解散はすべきではないし、首相もそういう考えはまったくない」と指摘。その理由として、来年度予算や税制改正などの年度内成立の必要性や、イラク情勢が「どうなるか分からない」なかで、「政治空白を作れない」ことを挙げた。
ただ前回の衆院選から3年が経過する6月以降は、選挙が最近は平均約3年ごとに行われていることに触れ、「過去の経験則から言うと3年というのは機が熟した時期に入っていく」と述べ、政治情勢次第で解散があり得るとの見方を示した。
東京 谷合 謙三 Kenzo Taniai