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ブッシュ大統領が11月下旬のワシントンポストのインタビューで答えたように、アメリカのシナリオはまずイラクの体制変革を行なった後、サウジアラビア・エジプト・シリア・イラン・パレスチナの順に民主化を推進していくことにあり、明確にイスラムを相手とする長期的な全面戦争に突入したと言えます。事実上昨年9月の同時テロを契機に、第3次世界大戦に突入したのだと認識しなければなりません。まさしく去年のテロは真珠湾攻撃と同じだったのです。言うまでもなく今回のイスラムとの全面戦争は、石油を奪い取る戦いです。
さて、来年は未年ですが、1979年昭和54年の未年を振り返ってみて下さい。その前年78年12月16日にOPECが原油価格を4段階に分けて14・5%値上げすると決定しました。その直後12月16日にイランで反国王デモが起こり、市街戦に突入しイランの原油生産が全面的に停止しました。これがイラン革命です。そして年が明けて79年未年の1月16日、イランのパーレビ国王がエジプトに亡命しましたが、翌日アメリカの大手石油メジャーであるカルテックスが対日原油供給の削減を通告しました。他のメジャー各社も追随して、第2次石油危機が起きたわけです。そして2月1日にホメイニ氏がイランに帰国し、イスラム暫定政府が成立しました。
この78年暮れから79年正月にかけての動きを今回に当てはめると、当時のイランが現在のイラクになるわけです。そして多くの人々は油断していますが、あの時と同じように既に先日OPECは原油生産の実質削減を決定しましたし、サウジアラビアはアジア向けの原油供給量を22%削減することも通告してきました。第2次石油ショックの時と同じ雰囲気が漂ってきたことに気付かなければなりません。
しかも今回は前回と違いアメリカがイスラムとの全面戦争に事実上突入しているのです。第3次石油危機がいつ起きてもおかしくはない緊張状態にあると考えなければなりません。だからこそ金も大きく値上がりしているのです。
そこで注目すべきは、NY株式市場でダウ採用銘柄である世界最大の石油会社エクソンモービルの株価が、今月に入ってからダウ平均に逆行して値上がり基調を続けていることです。世間の目が金に向いている間に今度は石油に目を向けていかなければなりません。まず日本の石油株よりも、海外に目を向けましょう。
世界最大の金鉱山会社であるニューモントマイニングに対して、世界最大の石油会社はエクソンモービルです。世界が戦争の道を歩む時に、この二つの会社こそ最大の利益を享受することになるでしょう。
http://www.hayami.org/htm/mdm_01.htm