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特定企業と癒着するなどして、米で証券アナリストに対する不信感を増大させる要因ともなった米証券大手ソロモン・スミス・バーニーの通信担当の元花形アナリスト、ジャック・グラブマン氏が証券業界から永久に追放される見通しになった。米メディア報道によると、同氏は罰金1500万ドル(約18億円)と永久追放の条件で、当局と和解する見通しだという。
ロイター通信などの報道によると、グラブマン氏は和解に大筋で合意しており、詳細を詰めている段階だという。
グラブマン氏は、90年代後半のハイテクバブル期を代表し、年間報酬は2000万ドル(約24億円)に上っていた。
今年7月に、米通信大手ワールドコムが巨額の不正経理の発覚が引き金になって破綻(はたん)すると、不正発覚の前に同社の投資判断を引き下げていたグラブマン氏に対し、以前から不正を知っていたのではないかとの批判が集中した。7月の下院公聴会では、同氏が過去にワールドコムの取締役会に出席し、調査部門と本来は一線を画さなければならない、合併・買収(M&A)を手がける投資銀行部門を手助けしていたことも明らかになった。
また、一般には入手困難な値上がり確実な新規公開株を、同氏が中心になってハイテク企業幹部に割り当てていた。同氏らを巡る調査では、米証券業界の暗部が次々とあぶり出された。
「調査部門」と「投資銀行部門」の癒着行為があったとして20日、米欧の証券大手が監督当局に罰金を払って和解すると発表された。ソロモンだけでなくゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、リーマン・ブラザーズなど10社に及び、不正の根深さを実感させた。 (20:21)