現在地 HOME > 掲示板 　★阿修羅♪

次へ　前へ

　［東京　２０日　ロイター］　速水日銀総裁は、長期国債の買い入れ上限撤廃や、買い入れ対象資産拡大の必要性はない、と述べた。

定例会見で述べたもの。

同総裁は、現在の為替に関して「いいのではないかと思う」と語った。

金融政策に関して、総裁は、「日銀は、その時々の金融経済情勢を踏まえながら、極めて潤沢な資金供給を続けている。思い切った金融緩和は、わが国経済に様々なショックが加わる中で、短気金融市場の安定や景気下支えに大きく貢献している」としたうえで、「金融緩和が一段と強力な効果を発揮するためには、構造改革を通じた経済活性化や不良債権処理を通じた金融システムの機能強化が必要になってくる。日銀としても、経済の持続的な成長の基盤を整備するため、中央銀行として最大限の努力をしていきたい」と述べた。

長期国債買い入れについては、「量的緩和政策の枠組みの下、資金を円滑に供給するために必要だと判断される場合、長期国債買い入れを増額することとしている。潤沢な資金供給のために、保有上限を撤廃するとか、買い入れ対象資産を拡充していく必要性はないと思っている」と述べた。

日銀は、現在、月１兆２０００億円ペースで長期国債の買い入れを行っている。総裁は、２００２年度の新規国債発行の半分近くを市場から買い入れている状態だと指摘し、「外からみると、たくさん中央銀行が買わないとやっていけないのかな、という感じを与える。この辺が限界があるということも、承知しておいてほしい」と述べた。

さらに、総裁は、量的緩和政策導入以降、長期国債買い入れや当座預金残高目標を徐々に増やしてきた点に触れ、「じりじり増やしていって、どこかでは限界がある。その辺のところを良くみて、政策を考えていく必要がある」とした。

速水総裁は、産業再生機構に日銀が出資することはあるのか、との質問に対して、「日銀が出資するということはない。日銀法からいってもできない」と述べた。ただ、「（同機構の）資金が不足したときに、何らかの形で貸出をするようなことは起こりうるかもしれないが、それはそのときのことで現在は、なんとも申しかねる」と述べた。

景気認識について、同総裁は、海外経済動向や不良債権処理加速などを挙げ、「不確実要因が多く、先行きは、引き続き注意してみていく必要がある」と述べた。

また、速水総裁は、今年を振り返り、不良債権問題など構造問題の解決や、一方で企業の再生が必要である、との認識が広まってきたことを評価し、「政府・日銀の取り組みが経済の閉塞感を取り除くに至っていないが、日本経済は望ましい方向に行っている」と語った。

(12/20 19:22)

　次へ 　前へ

国家破産１８掲示板へ

フォローアップ:

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ 　since 1995
　題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。