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(回答先: 金需要国別グラフ(エコノミスト調査) 投稿者 楽観派 日時 2002 年 12 月 20 日 18:49:58)
楽観派さん、こんばんわ。
アラブ及びイスラム諸国には、ドル為替本位制から脱却して金本位制を志向する動きもあります。
元々、資産を身の回りに持ちながら移動する遊牧民や国家崩壊を何度も経験した国民は金の選好度が高いという特徴があります。(念のため、ユダヤ人も基本的に遊牧の民です)
言われるように、国家や銀行がその信用を基礎に発行する紙幣にあまり信を置いていないということです。
資産として金地金を買うこと動きに較べれば、一つで数gしか使わないネックレスや指輪などの需要量はしれています。(欧州やかつての日本は装飾品として金需要が主力)
金価格は下落傾向にあり、昨年春頃は1gが1000円を切るところまでゆきました。
日本の金地金ブームが火をつけたわけではないでしょうが、株式(ある意味で紙切れ)市場が低迷するなかで、ゴールドが資産運用の標的として面白いものだという認識がワールドワイドにもたれるようになったというものでしょう。
ここ数日の値動きの荒っぽさを考えれば、現物取引というよりは先物取引に引きずられていると思われます。(夏場から秋にかけて行われた空売りが値上がり状況のなかで慌てて清算されているため)
紙幣のデフレと金価格の上昇が両立するのかどうかの見極めが、今後の金価格の動きを決めることになると考えています。(デフレをどういう経済事象と考えるのか、そして、デフレの後に悪性インフレがやってくるかどうかの読みになりますが...)
米国人も買っている(金価格は上昇すると考えている)と思います。
株式市場や社債があてにならない状況ですから、国債か金に目が向くのは自然な流れです。
現在のところは金相場で利ざや(紙幣)を稼ぐというのが目的だと思われるので、一本調子では値上がりしないと推測しています。