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東京 12月20日(ブルームバーグ):福田康夫官房長官は20日午前の閣議後会見で、2003年度予算の財務省原案で新規国債発行額が過去最高になったことに関連して、短期的な景気浮揚策では税収は増えずに国債発行残高が増加するだけとの懸念を示し、現在進めている「構造改革は我慢のしどころ」と強調した。
長官は、大減税や公共投資の増額は必ずしも税収増に結び付かず、公債の追加発行を繰り返す悪循環につながると指摘、「国債依存度が増えるだけではしょうがない。根本的な治療が必要だ」と語った。
財務省原案の内容については、膨張する社会保障関係費には切り込まず、防衛、公共事業、経済協力、エネルギー関係費など「いろいろな部分で節減を図った」と指摘。また公務員給与削減などの政府側の努力も挙げ、これらの結果として国債発行額が過去最高になったことは、「避けられない分だ」との見解を示した。
東京 伊藤 辰雄 Tatsuo Ito