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東京 12月20日(ブルームバーグ):アルゼンチンが1996年12月に発行した円建て外債(サムライ債)が20日に償還日を迎えたが、午前11時時点で、元利金が支払われていないことが複数の証券会社担当者によって明らかとなった。サムライ債の代表社債管理会社の新生銀行広報部はコメントを控えた。
同国が発行したのは、発行額500億円で年限6年の第4回債。引受主幹事は、旧日興証券が務めた。現在、償還を迎えていない同国のサムライ債は3本(総額1415億円)あり、これらについても、利払い日に入金されていない。
これらのサムライ債は、社債管理会社が自らの裁量で、債務不履行(デフォルト)を宣言できる「期限の利益喪失事由」に該当しているが、社債管理会社は、裁量権を行使しておらず、デフォルトを宣言していない。
同国経済相のマドクール金融局長は社債管理会社の質問に対して、同国日本大使館が12月初旬に公開したホームページ上の文書のなかで、「第4回債の償還日までに朗報を申し上げることができればよいが、残念ながら事態が好転しているとは考えにくい」と語った。
同国は11月14日、同日に期限を迎えた世界銀行からの債務8億500万ドル(約970億円)の返済を期限までに履行しておらず、現在、借り換えを求めて交渉中だ。サムライ債の社債管理会社は、アルゼンチン政府の国際通貨基金(IMF)や世銀との交渉などを注視していると思われ、今後の社債権者への対応が注目される。
●アルゼンチンが発行したサムライ債
回号 発行額 利率(%) 年限 発行日 償還日 主幹事 管理会社
第4回債 500億円 5 6年 96.12.20 02.12.20 日興 新生
第5回債 200億円 5.4 4年 99.12.17 03.12.17 日興 東京三菱
第6回債 600億円 5.125 4年 00.6.14 04.6.14 メリル 東京三菱
野村
第7回債 615億円 4.85 5年 00.9.26 05.9.26 日興ソロモン 東京三菱
東京 上野 孝司 Takashi Ueno