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政情不安が深刻化する南米ベネズエラの最高裁は19日、スト中の国営ベネズエラ石油(PDVSA)に操業再開を命じた。命令は大統領派のPDVSA社長の要請を受けて発せられたものだが、反大統領派の報道官はスト続行を表明しており、混迷は一層深まりそうだ。
チャベス大統領辞任を求めるゼネストは19日で18日目に突入、精油所や港湾はマヒ状態で、内外の石油タンカーも同国沖で停泊し続けている。大統領は精油所やタンカーに国軍を派遣してスト破りに出たが奏功していない。
ストの影響で、原油生産は通常の日量310万バレルから30万バレル程度に激減。歳入の5割を占める石油輸出が大きな打撃を受け、国内でガソリン不足が深刻化している。ガソリンスタンドの大半は閉店に追い込まれ、数少ない営業中の店には車が長蛇の列を作った。
(12月20日11:10)