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(回答先: 中原氏の日銀総裁推薦、小泉首相は否定 【ロイターニュース】 投稿者 あっしら 日時 2002 年 12 月 19 日 15:03:03)
来年3月で任期満了となる速水優日銀総裁(77)の後任レースに、名前が急浮上してきた前日銀審査委員で元東燃社長の中原伸之・アメリカ研究振興会理事長。その理由は19日になって、どうやら自民党の山崎拓幹事長が小泉純一郎首相に中原氏起用を進言したためのようだが、なぜ日銀内では総スカン状態にある中原氏にスポットライトが当たったのか? デフレ不況を悪化させた小泉失政のツケを日銀にかぶせてしまおうとの思惑が背景にあるようだ。
山崎氏が中原氏の起用を進言したのは16日夜のこと。東京・東五反田の仮公邸を訪れた山崎氏は「デフレを阻止するためには日銀の金融政策を抜本的に改革しなければならない」と強調、小泉首相に決断を迫った。
小泉首相は態度を明確にしなかったとされるが、盟友の山崎氏の進言だけに首相の最終判断に微妙な影響を与えるのは間違いない。
中原氏は平成10年4月から今年3月まで金融政策を決める日銀政策委員会審議会委員を務め、徹底的な金融緩和を主張。積極的なインフレ目標論者として知られる。
首相が次期総裁の資質に挙げる「デフレ退治」「民間人」にも合致。この10月からは首相から経済政策を丸投げされた“劇薬大臣”竹中平蔵金融・経財担当相のプロジェクトチームのメンバーにもなっている。
不思議なのは、経済音痴の小泉−山崎コンビがなぜ中原氏に白羽の矢を立てているのか?
その辺りの事情について、自民党有力筋の1人はこう解説する。
「支持率が落ち始め、このままデフレ経済を放置していたら小泉政権は持たなくなると認識し始めたのだろうが、財政政策を大きく転換させると小泉失政を自ら認めてしまうことになる」
「そこで、目をつけたのが日銀が行う金融政策であるインフレターゲットだ。これが成功すれば首相の人事が功を奏した形になるし、仮に失敗しても、責任は日銀に押しつけられるからね」
後任人事をめぐっては、これまで田中直毅・21世紀政策研究所理事(57)や日銀0Bで総裁候補常連組の福井俊彦・富士通総研理事長(67)、さらに財務相OBの尾崎護・国民生活金融公庫総裁(67)、小川是・日本たばこ産業会長(61)などの名前が取りざたされている。
後任総裁は来週にも内定する可能性が強いが、いずれの人物が就任しても小泉失政のツケを背負わされることだけは間違いなさそうだ。