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日銀は18日発表した12月の金融経済月報で、金融機関の貸出姿勢に「いくぶん厳しさを増している」と言及し、企業の資金繰り環境への先行き警戒感を一層強めた。景気全般への認識は下方修正した11月とほぼ同様に「全体として下げ止まっているが、回復へ向けての不透明感が強い状態が続いている」とし、2カ月ぶりに判断を据え置いた。
日銀が企業金融への認識を厳しくした背景には、先週末13日に発表した企業短期経済観測調査(短観)での大企業先行き指標や中小企業金融公庫のアンケート調査結果が弱含んだ点があるもよう。政府が不良債権処理の加速策を打ち出した心理的影響が出始めているとみられる。
日銀は17日に中小企業の売掛債権などを裏付けとした資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)の担保基準緩和、証書貸付債権の担保範囲拡充といった企業金融の円滑化策を公表したが、市場動向は今後も「引き続き十分注視していく」と強調した。 (14:40)