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ニューヨーク 12月17日(ブルームバーグ):米銀2位J.P.モルガン・チェースのストラテジスト3人の間で、来年の米国株相場の見通しが分かれている。
S&P500種株価指数の予想水準は、投資顧問子会社J.P.モルガン・フレミング・アセット・マネジメントのグローバル・ヘッド・オブ・ストラテジー、シュワイツァー氏が1050ポイントへの上昇。証券子会社J.P.モルガン・セキュリティーズのストラテジスト、アシリス氏が800ポイントへの下落。J.P.モルガン・プライベート・バンクの米国株ストラジスト、ウルフ氏が横ばいをそれぞれ見込んでいる。
S&P500種の17日の終値は902.99ポイント。ことしの下落率はこれまで21%で、年間騰落率は3年連続のマイナスになる見込みだ。景気回復に息切れの兆しがみられるなか、対イラク戦争や対米テロの可能性、企業不祥事の再燃など、さまざまな可能性が相場の重しになっている。
シュワイツァー氏は、来年は大手企業の増益率が10−12%となり、設備投資も回復し、株価上昇の可能性は高いと予想。設備投資の回復期に上昇しやすい工業関連やハイテク株が大きな恩恵を受けるとみている。
一方、ブルームバーグ・ニュースの調査に答えた15人のストラテジストのなかで2002年の米株式相場の下落を正しく予想した唯一のストラテジスト、クリゴット氏の後任を務めるアシリス氏は、来年は年間ベースで4年連続の下落になると予想。過剰な設備投資のほか、個人や企業の負債が景気の足かせになると説明した。
ウルフ氏は、顧客向けのリポートで株式投資を「徐々に」増やすよう推奨する。S&P500種の今後1年から1年半の予想レンジは850−950ポイント。有望業種としては、金融、ケーブルテレビ、公益企業などを挙げている。
ニューヨーク Justin Baer ほか東京 柴田 広基 Hiroki Shibata