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アルゼンチン政府発行のサムライ債(円建て外債)のうち、新生銀行などが債権管理会社を務める6年債500億円分が20日に償還日を迎えるが、同国政府による元本返済の不履行は必至の情勢だ。
サムライ債の残高は4〜6年債の4種で計1915億円に上り、日本では政府系の財団や企業、個人が投資しているが、返済の見通しは立っていない。
同国政府が昨年12月に対外債務の支払い停止を表明して以降、サムライ債は今年3月、6月、9月、12月と利払い返済が滞っている。元本の償還を迎えるのは今回が初めて。
過去のロシアなどの債務不履行では、債権者は大口投資家に限られたが、今回は個人投資家が多く、返済計画の再編交渉や債権者の合意形成がどういう道筋をたどるのかは不透明だ。イタリアでは小口の購入者が国内のアルゼンチン資産の差し押さえを求める訴訟を起こしている。
政府は来年2月にも、交渉のアドバイザーとなる金融機関を決め、交渉を始めたいとしているが、国際金融界からは「国際通貨基金(IMF)との合意なしには財政再建の保証がなく、返済計画も信用しにくい」との指摘が出ている。(リオデジャネイロ共同)
[毎日新聞12月17日] ( 2002-12-17-23:20 )