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【ベルリン=小松潔】ドイツのシュレーダー首相は、銀行預金の利子税率を引き下げる方針を打ち出した。これまでの高税率を避けるため国外口座に移した資金を国内に戻しても追徴課税しない。ドイツの高額所得者はスイスなど隣国に所得を移しているといわれ、首相は約1000億ユーロ(約12兆円)の資金回帰と大幅な税収増を期待している。
ドイツでは利子に対して現在、所得税の一環として30%の税金がかかり、金融機関が納税、確定申告で調整する仕組みになっている。この税率を25%に引き下げ、自己申告すればドイツ国内に資金を戻した場合でも来年末まで利子課税は同率の25%を適用する。
景気低迷で税収不足が深刻な中、ドイツ政府はさまざまな課税強化策を打ち出してきた。首相率いる社会民主党からは個人や企業の資産にかかる財産税復活を求める声が強いが、シュレーダー首相は今回の措置でこれ以上の増税はしないと強調した。 (22:00)
★ EUは利子課税で合意を見ることができなかった。今回のドイツの政策はそれを受けてのもの。