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「米系有力ヘッジファンドが設定している三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)株の目標株価は、ズバリ言って240円(額面50円換算、株価については以下同)。とはいえ、三井住友FG株を仕掛けているヘッジファンドの基本戦略はあくまで短期決戦タイプ。最終的には、今月24日までにヘッジファンドは買い戻しを完了させるだろう」
米系有力証券会社のヘッジファンドウォッチャーがこう断言する。
ここへ来て三井住友FGの株価がジリジリ下げてきている。
三井住友FG株(旧三井住友銀行株)は、グループ持ち株会社を上場させるため、11月末から4日間市場を休場した後、12月2日に再上場となった。上場初日(2日)の段階では、411円の初値を付け、基準値(391円)を若干上回る上々のスタートとなったのである。
翌3日には、株価は一時452円まで上昇するも、その後失速してしまう。
「このあたりからイヤァな感じがした。行内的にも、『どうも株価の動きがおかしい』という声もあがっていました」(三井住友銀行幹部)
そして、三井住友FGの株価はジリジリと下げの一途をたどっていくのである。
昨日(16日)の終値は、346円(前日比2円安)。
昨日の東京株式市場は日経平均株価が平成3年11月25日以来となる11年ぶりの9営業日連続下落を記録するなど、極めて厳しい展開となり、銀行株も三井住友FG株に限らず総崩れの状態となった。
そうしたなかで、前日比2円安という小幅の下落にとどまったということは、比較的健闘した部類に入るだろう。
とはいえ、一時は上場来の最安値となる344円をつけるなど、三井住友FG株の下落傾向は依然、おさまる気配を見せていないのが実情だ。
いずれにしても、三井住友FGの株価はヘッジファンドの“目標株価”まであと100円強というところまで迫っているといえるだろう。
「ヘッジファンドとしては、ここまでの株売買動向はまさに理想的な展開といえるでしょう。つまり、ヘッジファンドが空売りを仕掛け、そこにインターネット・トレーダーや地場証券筋の自己売買がチョウチンを付け、株価を押し下げていく展開です」(前出のヘッジファンドウォッチャー)
大手証券会社役員は話す。
「株価が100円台に低迷する、みずほやUFJにしても、こうした“手口”でヘッジファンドによって仕掛けられたものです。一部マスコミは、こうした状況をとらえ、“1強3弱”−「強」は東京三菱、「弱」はみずほ、UFJ、三井住友−とはやしたてていますが、メガバンク各行の経営実態と株価の実勢には相当大きな乖離があるといっていい。もし、三井住友FGの株価が200円ラインを割るようなことがあれば、本当にクラッシュが起きてしまう」
外資系証券に所属する著名女性アナリストは「明確なビジネスモデルが提示できなければ、メガバンクの株価はまだまだ下落する」と公言しているが、前述したようにカラクリを知れば、まったくの見当違いだということが分かるだろう。
とりあえず三井住友FGの株価に関していえば、その“絶対防衛ライン”は300円といえる。
このラインを突破したならば、一気にヘッジファンドが目標に設定した240円に接近することになるだろう。今後しばらく、三井住友FGの株価には要注目だ。
2002/12/17