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世界のトヨタ、トーメンを傘下に−。経営再建中で業界7位の大手商社トーメンに対し、トヨタ自動車が直接資本参加する方向で最終調整に入ったことが17日、分かった。トーメンは事実上、トヨタ本体の傘下に入ることになる。
17日付の読売新聞が報じたもので、それによると、トヨタ自動車はトーメンが来年実施する第三者割当増資の一部を引き受け、出資額は100億円を上回る規模になるとみられる。
トーメン
トーメンは先月、トヨタグループに対し追加支援を要請。これに対しトヨタ側は、発行済み株式の約12%を保有する筆頭株主である豊田通商が中心となって増資引き受けを検討。さらに、共同持ち株会社方式による、グループ内での2社の経営統合も視野に入れていた。
トヨタ本体は、出資に応じる考えを明らかにしていなかったが、『世界のトヨタ』の信用力が欲しいトーメンは、トヨタ本体に直接の資本参加を要請していた。
トヨタ自動車は現在、総合商社8位の豊田通商に23%を出資する筆頭株主。豊田通商は産業・輸送機器に強く、食品、化学、電力などに強いトーメンを傘下に収めることで、トヨタグループの総合商社機能が強化され、事業の多角化への後押しになると判断した。
トーメンはトヨタの傘下で、不採算部門からの撤退や人員削減、保有株式、不動産の含み損処理などのリストラを急ぐ。トヨタ側は、トーメンをスリム化した後、豊田通商と経営統合し、“トヨタ商事”誕生も視野に入れているとみられる。
恒常的な過剰債務が重しとなっている総合商社では、今月11日、業界6位の日商岩井と9位のニチメンが来年4月に経営統合することで合意。さらに4大金融グループ主導による、大手を交えた再編劇すら現実味を帯びる。
だが再編を主導する銀行側も、不良債権処理を迫られ、「国有化」の足音が聞こえる状態。トーメンを取り込むトヨタ自動車は、UFJに対し200−300億円の出資を検討している。業種を超えて「負け組」が強者にすがりつく構図がしばらく続きそうだ。