現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
財務省は16日、2003年度の国債発行計画で、国債発行総額から日銀による借換債の引き受け分などを除いた「市中発行額」が110兆円台半ばに達し、過去最高額を更新する見通しを明らかにした。今年度の発行計画(当初予算ベースで約104兆円)を約10兆円上回ることになる。税収の落ち込みなどを補うため新規発行債が大幅に増えるほか、満期を迎えた国債の償還財源として発行する借換債も膨張するためだ。
財務省の試算では、2003年度の借換債は、国債発行残高の増加に伴い今年度当初比で5兆円あまり増え、75兆円程度となる。新規発行分は、今年度当初の30兆円を大きく上回り37兆円程度に達する見通しだ。さらに、財政投融資の原資を調達するための財投債が30兆円程度加わり、国債発行の総額は140兆円台前半になる。
ただ、市中以外の消化見込み分として、日銀引き受け分や、郵便局での窓口販売、個人向け国債発行など計30兆円程度が調達できる。このため、市中発行分は115兆円前後と見られる。国債の市中発行額は、小渕内閣以降の積極的な財政政策を反映して、年々増え続けており、2002年度に初めて100兆円を突破した。2004年度以降も借換債の膨張などで、国債発行額の増加は避けられない見通しだ。
(12月17日03:07)