現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
国家統計局の邱暁華副局長は15日、2002年中国経済成長フォーラムに参加するため滞在中の江蘇省蘇州市で「中国の外貨準備高はまだ十分とはいえず、今後もゆるやかに増加していくだろう」と発言した。
中国の外貨準備高はこの数年来ゆるやかに増加し、すでに2700億ドルを突破した。しかしその一部が外国政府の債券購入といった比較的収益率の低い形を取っているため、政府には外貨準備のコストがかかり、そこから派生するマイナス面に国内外の多くの学者は注目する。中国の外貨準備高は合理的な金額を超えて「過剰」に陥っていると指摘する学者もいる。
大量の外貨を準備することの戦略的意義について、邱副局長は「第一に、外貨は国際的経済リスクを回避するための確実な物的基礎であり、外貨準備高が不足すれば、それだけ直面する困難も大きくなる。第二に、外貨は中国経済が発展段階に向かうための重要な推進力となり、構造改革、改革の進展、技術の向上といった各方面で重要な働きをする。第三に、人民元の外貨との兌換を実現するためには、外貨がぜひとも必要だ。十分な外貨がなければ兌換は不可能で、人民元は世界に羽ばたいていけない。
以上の3点を踏まえて、われわれは外貨準備を当面の経済的資源の面だけから考えてはならない。中国が世界に占める地位や現在の発展、そして未来のために、さらに多くの外貨準備が必要だということを考えなくてはならない」と説明する。
また邱副局長は「今後数年間、商品貿易は輸出と輸入のバランスを保ちつつ、やや黒字気味という状況が継続するだろう。また今後観光旅行などサービス貿易の発展により、外貨準備高の更なる増加が期待できる。推計によると、今年度末の外貨準備高は3千億ドルに達し、今後数年間は安定成長を維持する見込みとなっている」と展望を述べた。
「人民網日本語版」2002年12月16日