現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
政府の03年度予算編成で、政策的経費である一般歳出の総額が47兆6000億〜47兆7000億円台となる見通しになった。少子高齢化に伴って社会保障関係費などが伸びる一方、歳出削減を通じて02年度の47兆5000億円から小幅な伸びにとどめる。政府の途上国援助(ODA)は前年度比5%台後半の削減、防衛関係費は微減となることも固まった。地方特例交付金を含めた地方交付税は、17兆円台半ばから後半とする方向で最終調整している。
これにより、一般歳出と地方交付税、国債費をあわせた一般会計(02年度は81兆2000億円)は、82兆円台〜83兆円台前半になる見通しだ。
一般歳出の概算要求は48兆1000億円。ここから人事院が公務員給与引き下げを勧告したのに伴う一般会計での人件費減2300億円や、義務教育費国庫負担金の削減2000億円前後、3%削減が決まっている公共投資関係費の一層の削減などが下押し要因になる。
ODAは02年度、前年度比10.3%減の9106億円。03年度は一般会計からの支出を減らす一方、過去の円借款の回収金や財政投融資資金の活用により、事業規模は02年度並みを維持する。削減は4年連続。
防衛費は02年度は4兆9560億円で前年度とほぼ同額。03年度もほぼ同額の微減となるのは、予算の45%を占める人件・糧食費で給与や物価が下落した影響が大きい。
特例交付金を含む地方交付税は02年度は17兆円だったが、一般会計の支出のほかに特別会計で約1兆円借り入れており、03年度は借り入れを解消する。17兆円台半ばから後半は、実質的には前年度より数千億円の削減になる。税収減の穴埋めが膨らむ一方で、地方単独事業を5%以上減らす。
(07:00)