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JAの信用・共済事業を、営農・経済事業と分離することなどを提言する「総合規制改革会議」が検討していることに対し、JAグループは「総合事業としてわが国の金融の一翼を担ってきたJAの信用・共済事業を否定するものだ」(JA全中)と猛反発している。
同会議が民間団体の事業運営にまで踏み込んで意見具申するやり方を「規制の強化であり、規制改革自体に逆行する」と批判。金融機関の事業の規制緩和が進んでいる中で、JAグループだけを標的とした規制に、「意図的なJAたたき」との反発が強い。
答申原案は、JA事業が他事業者の参入阻害や零細農家の保護になっていると指摘しているが、全中は、他事業者との競争の下で事業が行われていると指摘。「経済事業を通じ、農業の生産性向上や国産農産物の安定供給に寄与していることの認識が全くない」と反論している。
JAグループは現在、組織・事業改革の一環として、部門ごとの独立採算制の確立に取り組んでいる。全中は「改革は自らが方向を決定し、実践するものだ」とし、同会議が事業運営まで介入することに反発している。