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シティグループの投資銀行部門ソロモン・スミス・バーニーを対象としたニューヨーク(NY)司法当局の調査で、シティグループ会長のアナリストに対する影響力の正当性が焦点となっている。
サンディ・ウェイル同社会長の社内での影響力は強大と評されている。同社株価が7月以来53%上伸している中、ウェイル氏を会長の座から退かせることができるのは、NY司法当局のみという憶測もある。
ウェイル会長は1998年下旬から99年にかけ、通信株担当の社内アナリスト、ジャック・グラブマン氏にAT&T株を「新鮮な視点で」検証するよう要請したことを認めている。当時ウェイル氏はAT&Tの社外取締役を務め、AT&Tの会長兼最高経営責任者(CEO)はシティグループの社外取締役だった。グラブマン氏は99年11月、それまで否定的だったAT&Tの評価を「買い」に改め、その直後にソロモンはAT&Tから高額の投資銀行業務を得た。
NY司法当局の焦点は当初、グラブマン氏が業務を勝ち取るために評価を変更したか否かという点だった。その後グラブマン氏の発信した電子メールにより、同氏の評価変更は、社内権力闘争でウェイル氏を助け、さらにグラブマン氏の子供が保育園に入るためにウェイル氏の援助を受けることが目的だったという疑惑が浮上している。
(英フィナンシャル・タイムズ特約)