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l 株、心理好転支える「復活銘柄」 ソフトバンク、ファストリ…
【ＮＱＮ】25日前場の東京株式市場で日経平均株価は５日続伸。10時ご
ろ、日経平均先物12月物へのまとまった買いをきっかけに上げ幅を100
円超に拡大、取引時間中では７日以来となる8900円台まで上昇して前場
を終えた。米国株式相場の底堅さ、月末の「工程表」発表を控えた売り
にくさ、公的年金資金による買いの思惑、持ち株会による買い集中日―
―。下支え要因は確かにある。しかし、午後に大手銀行の９月中間決算
発表を控えて様子見ムードは強く、前週末まで４日続伸した後だけに利
益確定売りが出やすかったはず。意外感のある堅調ぶりにけん引され、
市場関係者の表情も明るくなってきた。
大証で発生した回線障害で、日経平均先物12月物などの取引再開が９
時30分にずれ込んだ。裁定取引に支障をきたすだけではなく、持ち株会
社の発足に伴い三井住友銀がきょう一時的に日経平均構成銘柄から除外
されるという特殊要因があり、「何もきょうに限ってこんなトラブルが
起きなくても」とやきもきする声が聞かれた。しかし、ふたを開けると
混乱は特に目立たない。むしろその後上げ幅を拡大したことは、市場心
理の好転を実感させた。
個別銘柄を見ると潮流変化の兆しが読み取れる。象徴的なのが前場ス
トップ高買い気配で終え、８月以来ひさびさに1300円台を回復したソフ
トバンクだ。ドイツ証券による18日付のリポートで目標株価を1780円に
したことが反転のきっかけだが、きょう前場の買い手口を見るとネット
証券を押さえて野村が筆頭になっており、外国人投資家による売り方の
買い戻しとの見方が出ていた。ドイツ証券はほかに、22日付でファスト
リを新規に目標株価5900円とした。ソフトバンクと同様に収益の回復期
待を根拠としており、前場は4280円と株式分割後の高値を更新した。
新光証券の瀬川剛エクイティストラテジストは「個人投資家の関心が
高い人気銘柄の『復活』が心理好転につながっている」と話す。ある国
内投信の運用担当者は「金融再生など政策の先行きは依然不透明で、な
ぜ上がるのか分からない」と首をひねっていたが、「上げが上げを呼ぶ
」様相が見えてきているだけに、外国人や個人の動向が気になる様子だ
った。（古門成年）
株、底堅い展開か・児玉氏 銀行決算発表後はあく抜けで上昇も
【ＮＱＮ】児玉克彦・東洋証券ディーリング理事部長 今週の株式相場
は底堅い展開か。このところ堅調な米国株式相場が下支え要因となって
いるうえ、補正予算が６兆円規模で大枠が決まり、大きな失望を生むよ
うな内容とはならなかったことも相場にはプラス材料だろう。
きょうは大手銀行の決算が発表される。最近の国内相場が比較的好地
合いなため、銀行決算をきっかけに調整売りが出る可能性はある。ただ
、中身が悪いことはすでに織り込み済みで、内容の悪さにそれほど敏感
に反応するとは思えない。むしろ、あく抜け感から決算発表後に上昇す
る場面が想定される。
もっとも、今週末にも金融庁が発表する工程表の内容を見極めたいと
の様子見ムードも強まりそう。日経平均株価の9000円では戻り待ちや利
益確定の売りが出やすく、9000円を上回るほど上昇に弾みがつくとは考
えづらい。
クイックより
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。