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財務省が25日発表した10月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額 財務省が25日発表した10月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を引いた輸出超過額(貿易黒字)は9020億円と、前年同月比で95.6%増えた。8カ月連続の増加。対アジア貿易は輸出額、輸入額がともに単月で過去最大となった。日本とアジアの間で製品・部品の国際分業が進むなど相互依存が強まっていることを映している。
日本の対アジア貿易黒字も前年の約5.4倍に膨らんだ。世界経済の減速懸念が広がるなかで、アジア地域の需要が日本などの景気を下支えしている格好。しかし「先進国減速の影響はアジア地域にもいずれ波及する」(UFJつばさ証券)との懸念も出ている。
10月の輸出額は全体で14.3%増と7カ月連続の増加。このうちアジア向けは28.1%増で初めて2兆円を突破。3月の2兆円弱を上回り、統計で確認できる1979年以降で最大となった。アジアの中では中国向けが47.1%増と高い伸び。円相場が前年より下落したことも輸出増に寄与した。 (11:27)