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日本銀行が10月10、11日に開いた金融政策決定会合で、竹中平蔵金融相が主張する「インフレ目標策」を巡って活発な議論のあったことが、22日公表された議事要旨でわかった。竹中氏はインフレ目標策を念頭に日銀に政府との政策協定(アコード)を求めているが、会合では「現状での採用はむしろ弊害が多い」との意見が相次ぎ、採用は見送られた。
委員からは「インフレ予想だけを高められるとは考えにくく、政策全体への信頼を損なう」「長期金利の上昇を招き、政府や企業の利払い負担が増加し、多額の国債を保有する銀行の財務にも悪影響を及ぼす」など目標策の副作用を懸念する声が相次いだ。
また、一部の銀行の株価下落について、ある委員は「流動性需要に微妙な変化が生じているリスクがある」と指摘し、「非常事態の入り口に入っている可能性も念頭におく必要がある」と発言した。
(19:26)