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竹中平蔵金融・経済財政担当相が推進するハードランディング路線で、絶体絶命のメガバンク。「国有化」だけは是が非でも回避しようと、増資要請などあの手この手で“抵抗”を試みるが、そんな中、財界・政界の重鎮たち、日銀の速水優総裁=写真右=と塩爺こと塩川正十郎財務相=同左=が銀行を大批判、立て続けに集中砲火を浴びせた。
「(私が)日銀に入行してから55年たつが、戦後、銀行が歩んできたなかでこんな状況は初めてだ」
21日の定例会見でぶぜんとした表情で口を開いたのは日銀の速水総裁。19日にUFJホールディングス、みずほホールディングスが額面50円換算で100円を割り込み、「危険水域」に突入した。この惨状を目の当たりにし、「銀行株がここまで下がるのは経験したことがない」と爆発。19日に金融緩和の強化を打ち出したのも、下落一途の株価が最大の要因だったと明かした。
その上で、「銀行の経営改革の状況が、市場に不安を抱かせている」とメガバンクの現状を指摘。「今後も不良債権が高い水準で発生」し、「貸し出し利ざやも極めて薄い」「株式の含み損で経営自体に余力が乏しい」などと痛烈に批判した。
速水総裁の比でなかったのは、塩爺こと塩川財務相。21日の参院財政金融委員会で、何と「不良債権処理が進まないのは銀行の派閥抗争のせいだ」と“銀行派閥抗争説”をぶち上げた。
返す刀で「合併して数年たつのに駅前に3つも4つも同じ銀行の支店が並んでいる。本部で旧銀行にこだわっているから整理できない」とバッサリ。“口撃”はこれに止まらず、「公的資金を入れると言っているのに銀行はいらないという。これも派閥争いが根底にある」と一気にまくしたてた。
塩川財務相は19日の閣議後会見で「銀行も聖域でないとわかって、教育になってええ」と一撃を放ち、今回はその第2弾となった格好。もっとも、2兆円を超える歳入欠陥を引き起こした自らの政治責任については黙して語らずだった。