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竹中平蔵経済財政・金融担当相は22日の閣議後の記者会見で、中小企業の再生について「整理回収機構(RCC)の信託機能を活用した具体的な仕組みを提供することにした」と述べた。RCCが銀行から中小企業向け債権の回収委託を受けながら、政府系金融機関などに資金を融資をさせ、再生を支援することを念頭に置いている。
不振企業の再生を促すため新設する「産業再生機構」は、主に上場企業の再生支援を狙っており、中小零細企業は対象にならない方向。竹中氏の発言は、中小企業についてはRCCが再生の担い手になる必要があるとの認識を示したものだ。
また、竹中氏は、中小企業向けを含めた貸出債権の流動化を促す「貸出債権取引市場」の創設について、全国銀行協会に協力を求める考えも示した。預金保険機構やRCCにも協力を要請する。
RCCの信託機能を使った中小企業の再生や、貸出債権取引市場の創設は、金融庁が10月末、不良債権処理の加速策「金融再生プログラム」で基本方針を示していた。 (13:00)