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鉄鋼大手5社の9月中間連結決算は、内需低迷を背景に、新日本製鉄を除く4社が売上高を落とした。ただ、リストラ強化策が実って、営業利益は各社とも大幅に拡大。有利子負債の削減も進み、03年3月期には全社が健全経営の目安とされる営業キャッシュフローの10倍以内に収める見通しとなった。
新日鉄は、主力の製鉄事業でアジア向け輸出が増え、売上高、営業利益とも伸びた。しかし、エンジニアリング部門や都市開発部門が、民間設備投資の減少やマンション需要の頭打ちで振るわなかった。当期損益では新日鉄以外の4社が昨年の赤字からそろって黒字に転換したが、新日鉄は逆に赤字に転落した。
NKKは会社更生法を申請した米ナショナル・スチールとその関連会社を連結決算対象から切り離したことで、売上高は減ったものの、営業利益は大幅増になった。
輸出が好調なことに加え、川崎製鉄はコスト削減効果、住友金属工業は前年度に実施した人員削減の効果が出て、大幅増益となった。神戸製鋼所は利益率の高い電力卸供給事業が始まり、収益を押し上げた。
(20:06)