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日本たばこ産業(JT)は二十日、二〇〇三年産葉タバコ買い入れ価格を全種類平均で一キロ当たり千八百八十円九十八銭と、前年に比べ1.87%引き下げることを決めた。引き下げは一九八八年産以来十五年ぶり。JTは同日、都内で開いた葉たばこ審議会に引き下げを諮問。生産者委員は厳しい経営実態などを訴え、引き下げに反対したが、同審議会は諮問通り答申した。
答申に併せ、同審議会の田中宏尚会長(自主流通米価格形成センター会長)は「信頼性の高い品質の葉タバコ生産への取り組み強化、産地経営基盤を一層強化する必要があり、当事者間で十分協議してもらいたい」との会長談話を発表した。
これを受け、JTは葉タバコ耕作農家の経営安定などに向け、生産基盤強化対策を新設する考えで、具体的な仕組みは今後、関係団体などと協議して決める方針だ。
買い入れ価格は算定方式に基づいて算定。価格が引き下がったのは、物価や労賃が低下したため。
JTは「国内のたばこ需要の低迷や景気低迷を勘案し、引き下げが妥当」と判断した。
〇三年の耕作面積は生産者の希望に基づいて、前年比三百十ヘクタール減の二万三千四百十ヘクタールに設定した。
種類別の面積は、在来種が三百六十ヘクタール(前年比十ヘクタール減)、バーレー種が六千九百六十ヘクタール(同百四十ヘクタール減)、黄色種が一万六千九十ヘクタール(同百六十ヘクタール減)。