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外為17時・円、２週間ぶりの122円台――対ユーロでも下落基調

【ＮＱＮ】20日の東京外国為替市場で円相場は急落。16時前に１ドル＝122円62銭まで下落し、６日以来の安値を付けた。大手銀行の株価は軒並み反発したが、「銀行株下落への不安が解消したわけではない」との見方から円売りが優勢だった。市場心理は全般に円売りに傾いており、16時ごろに共同通信が伝えた「韓国海軍の警備艇が、黄海の北方厳戒線を越えて侵入した朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の警備艇に警告射撃した、と韓国の通信社が流した」との報道も円を売る口実になった。17時時点では前日19日の同時点に比べ１円48銭円安・ドル高の１ドル＝122 円45―48銭。19日の銀行株安を受け、海外市場で円安が加速した流れを引き継いで始まった。輸出企業の動きなどで円売りには弾みがつかなかったが、円の上値では日本の悪材料を意識した円売りが途切れずに出た。円は10月21日の安値125円65銭から11日の高値119円10銭までの上昇幅に対し、50％戻した水準にあたる122円37銭近辺を下回り、節目を超えたとの判断から円売りが進む一因となった。きょう1日の円の高値は122円14銭で、値幅は48銭だった。円は対ユーロでも反落。日本の株安を手掛かりにした円売りは対ドルよりもユーロに対しての方が出やすく、円はたびたび１ユーロ＝123円台を探る展開となった。ただし対ドルでユーロが下げており、午後には米国系銀行などが円を買い戻す動きも目立った。17時時点では19日17時時点に比べ57銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝122円67―72銭近辺。
ユーロは対ドルで反落。19日に米ムーディーズ・インベスターズ・サ―ビスがドイツの保険大手アリアンツの格付け見通しを「弱含み」に変更するなど、欧州経済にも先行き不透明感が強くなった。一時は１ユーロ ＝0.9999ドルと、５日以来ほぼ２週間ぶりに１ユーロ＝１ドルのパリティ（等価水準）を割り込んだ。パリティを回復する過程でユーロは買い持ち高が膨らんでおり、持ち高調整に伴うユーロ売りも出やすくなっている。17時時点では19日同時点に比べ0.0074ドルユーロ安・ドル高の１ユーロ＝1.0017―20ドルで推移している。きょうのユーロの高値は１ユーロ＝1.0041ドルで、値幅は0.0042ドルだった。

クイックより

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