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りそなHD、大手銀初の「額面割れ」
一時48円まで売られる…
大手銀行グループの一つで大和、あさひ銀行の統合で誕生した「りそなホールディングス」が20日の東京株式市場で一時、前日終値比5円安の48円を付け、ついに額面の50円を割り込み、上場来安値を更新した。大手銀グループの額面割れは初めて。後場に入って買い戻され、前日比2円高の55円で取引を終えたものの、市場からは「UFJとみずほの論議以前に、認識としては国有化が既定路線」との声も出ている。
この日の東京市場では、UFJやみずほ株が寄付で下げた直後に切り返して反発に転じ、大手銀グループでは、りそなだけが取り残され、独歩安の展開となっている。
「新規の売り材料が出たわけではないが、個人投資家の見切り売りが止まらないうえ、短期の利ザヤ稼ぎを狙った目先筋の買い戻しも入っていない」(市場筋)
「理想的な」が名称となったりそなグループは、大和とあさひのほか、関西地区を地盤とする近畿大阪銀行を傘下に持つ。来年3月に大和とあさひが統合したうえで、埼玉県内専門の「埼玉りそな銀行」と広域の「りそな銀行」に再編する。
「三和、東海との3行統合を離脱したあさひが信用不安にさらされ、やはり再編戦略で出遅れていた大和とくっついただけ。4大銀に次ぐ存在だが、財務基盤や収益格差は大きく、国内業務に特化したスーパー・リージョナルバンク(大地域銀行)として生き残る戦略も明確になっていない」(外資系証券)と、市場の評価は厳しい。
不良債権比率と保有株式の簿価が高く、株価下落への対応能力でも見劣りする。9月中間期末の自己資本比率も、含み損の拡大で健全性の目安の8%を下回る7%台前半まで低下している。
市場では「竹中平蔵金融相プランが打ち出された当初は、国有化第1号として、りそなを想定しているとの観測も流れたほど。投資家の関心はみずほ、UFJに集中し、忘れた存在となっていた」(証券アナリスト)との声も聞かれる。
ZAKZAK 2002/11/20
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_11/3t2002112015.html