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UFJとみずほ、「国有化」の危険水域へ 竹中プラン想定外の“最悪”シナリオ実現も [株ZAKZAK]
投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 20 日 17:08:01:


株価が危険水域に突入したUFJとみずほ「銀行国有化」の絶体絶命の危機を乗りきれるか
 UFJとみずほの株価は、19日の終値で50円額面換算で100円を割り込む『危険水域』に突入した。20日も寄付は続落して上場来安値を更新し、その後上昇に転じた。市場は『銀行国有化』を織り込み、一気に不良債権処理を企(たくら)む竹中平蔵金融・経済財政担当相の思惑通りに進む。国有化には(1)政府保有の優先株の普通株転換(2)公的資金の再注入(3)経営破綻(はたん)の3つのシナリオがある。市場では「破綻という最悪のシナリオに発展しかねない」との懸念が高まる。

 「UFJホールディングス、みずほホールディングス株の取引の大半は、短期売買による利ザヤ稼ぎを狙った外資系の投機筋やセミプロの個人投資家。だが、2ケタ銘柄となり、かつての長銀や日債銀のように、『株券が紙クズになる』との不安にかられたパニック売りが増えてきた」(準大手証券ディーラー)

 20日の東京株式市場では寄付直後に、前日に終値で前日終値比1万円ストップ安の8万9000円となったUFJが8万6000円まで下落。前日に一時2万円ストップ安の9万9000円を付けた、みずほも9万5200円と、そろって上場来安値を更新した。

 その後はともに目先筋の買い戻しで急反発し、みずほはストップ高で10万円台を回復した。

 総資産はみずほが150兆円、UFJが80兆円。その株価が、50円額面換算で「倒産危険水域」といわれる2ケタ前後でうろついている。

 竹中金融相の「金融再生プログラム」の狙いが、『銀行国有化』にあるのは明白。市場は依然、「国有化第1号はUFJか、みずほ」との疑心暗鬼にかられている。

 「漠然とした不安心理による過剰反応」(大手証券幹部)の側面も否定できない。国有化には3つのシナリオがある。

 シナリオ(1)は、三菱東京フィナンシャル・グループを除く大手銀行には過去二度にわたり公的資金が注入されており、その際に政府が取得した優先株を普通株に転換するという手法である。

 議決権のない優先株を議決権のある普通株に転換することで、大株主として政府が銀行経営に介入できるようになる。

 優先株を全て転換すると、政府の持ち株比率はUFJが38%程度、みずほが24%程度で、『実質国有化』となる。

 シナリオ(2)は、資産査定の厳格化や自己資本の算出基準「税効果会計」を見直し、銀行を自己資本不足に追い込み、公的資金を再注入する。

 再注入は最初から普通株の取得で行われ、シナリオ(1)との併用で、政府の持ち株比率が50%の過半数を超える『完全国有化』が可能となる。

 金融再生プログラムだと、その際、経営陣に責任を取らせて更迭。さらに特別支援銀行と認定、銀行を新勘定(正常債権)と旧勘定(不良債権)に分離し、再生する。

 シナリオ(3)は、政府が債務超過状態にあると認定する破綻処理による国有化である。

 株主への影響について、証券アナリストの吉見俊彦氏が解説する。

 「シナリオ(1)は発行済み株式数が増え、1株当たり利益が減るが、基本的には株価への影響は少ない。(2)の場合は再注入時に株主責任を追及するとの観点から減資が行われ、その分を公的資金で増資するという手法が取られる公算が大きい」

 「ただ、減資で保有株の価値が2分の1になっても、国有化で再建が進むとの思惑から株価が上昇し、プラス・マイナス・ゼロとなる可能性もある。(3)の場合は、完全に株券は紙クズになる」

 では、どのシナリオが最も有力なのか。

 「(1)では優先株を普通株に転換できる期限が設定されており、みずほの場合は転換終了が平成18年10月と遅い。(2)の場合、金融危機宣言を出せば強制再注入できる。資産査定の厳格化や自己資本見直しで、銀行を自己資本不足に追い込み、危機認定をする。株価急落も危機理由にできる」

 「(3)の場合、徹底的に資産査定を厳格化し、無理やり債務超過に持っていくことも可能だが、いくら強権の竹中氏でもそこまではできない。転換時期がきた優先株を順次転換し、最終的に公的資金の再注入に踏み切る。竹中シナリオは(1)と(2)の併用が最も有力だ」

 有力金融筋はこう指摘する。問題は竹中氏の思惑通りに行くかだ。

 吉見氏は「ペーパードライバーの学者大臣では市場につけ込まれるだけ。株価急落で信用不安が預金者にも波及し、預金流出につながり、破綻に追い込まれる可能性は否定できない。UFJやみずほの取引先企業や預金者、株主数は長銀や日債銀の比ではない。破綻すれば日本経済は完全に崩壊する」と警告する。

 明治大学の高木勝教授も同意見で手厳しい。

 「竹中大臣の手法は、まず銀行の国有化ありきだ。金融システムそのものを破壊しようとしている。国有化後の再生も具体策がなく、市場の不安を加速させている。国有化銀行を外資に売り渡せば、『米国の手先』とのそしりは免れない」

 UFJとみずほ。絶体絶命の危機を乗り切ることができるのか…。

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