現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン竹川正記】米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長は19日、ワシントン市内で講演し、「日本と欧州の構造的な硬直性が世界経済の回復の大きな足かせになる懸念がある」と警告。日本政府に改めて、不良債権問題とデフレの早期解決を求めた。
同議長はさらに「構造問題を金融・財政政策で解決しようとしても短期的な効果しか得られない」「構造問題の克服には、問題に真正面から取り組むしか手はない」と強調。日本には、「今度こそ問題先送りをやめ、不良債権処理の加速や産業の整理・淘汰など痛みの伴う改革を断行するように」と強く促した。
一方、米国や世界経済の最大の不安要因となっている米国の対イラク開戦問題では「戦争への不安が企業の設備投資意欲を削ぐなど、景気の持続的な回復の大きな障害となっている」と指摘。「この不透明要因が拭しょくされれば、米景気は回復力を取り戻すに違いない」とイラク問題の早期決着に期待を示した。
[毎日新聞11月20日] ( 2002-11-20-15:10 )