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刑法犯358万件で戦後最高 検挙率、初めて2割割る
2002年版の「犯罪白書」が19日の閣議で了承された。捜査当局が認知した01年の刑法犯の数は前年より10%多い358万件で、過去最悪を6年連続で更新した。一方、刑法犯の検挙率(交通関係を除く)は19.8%と、戦後初めて2割を下回り、犯罪の増加と検挙率の低下傾向が続いている。
また、00年の統計で先進5カ国の刑法犯の検挙率(交通関係を除く)を比べたところ、ドイツは53.2%、フランスが26.7%、英国と米国はともに24.4%だったのにに対し、日本は23.6%で、88年の調査開始以来初めて最下位となった。日本の治安悪化が数字で裏付けられた形だ。
ただ、件数は244万件で5カ国中、日本が最も少なかった。一番多かったのは米国で1160万件、次いでドイツ626万件、イギリス5170万件、フランス377万件だった。
日本の犯罪件数が全体的に増える中で、特に暴力性の高い強盗、傷害、暴行、脅迫、恐喝、強姦、強制わいせつ、住居侵入、器物損壊の9罪種がこの5年間で2.6倍に急増。これらの犯罪は74〜97年では7万〜10万件程度で推移したが、その後激増し、昨年は26万件に達した。これに対し同じ暴力性の高い犯罪でも殺人、放火は74年以降、横ばいか微減傾向だ。
9罪種の加害者を年齢別でみると、50歳以上による犯行が急伸。74年と01年で比べると、強盗は50代が12.7倍、60代以上が18.6倍に、強制わいせつはそれぞれ4.9倍、3.8倍になった。
また、9罪種では、初犯者の割合が高くなっており、白書をまとめた法務総合研究所は「犯罪が一般市民に拡散する傾向が強まっている。不況の長期化が影響している」と分析している。
(16:17)
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