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http://www.economist.com/world/asia/displayStory.cfm?story_id=1444902
党大会に関連してエコノミストの中国に関する記事が掲載された。まず、公平に中国経済の発展を示す数字を引用する:
2002年度予測
成長率:8%
海外からの直接投資:500億ドル(過去最高)
輸出の伸び:15%
この数字だけをみると中国は発展を続けているように見える。問題はエコノミストもすでに指摘しているように常識ある人たちはみんな中国の数字を疑っていることだ。中国が信頼できる数字を出さないのは、中国経済のバラ色の未来が信じられていた頃はプラスに働いた。だが、いったん疑い出すと果てしなく未来は暗く見える。
これは正確な数字を出さない中国の責任であり、エコノミストの「誰が中国の数字を信じられるか」という記事が気に入らないなら中国がIMFや世銀によるチェックを受ければそれで片付く問題なのだが、もちろん中国はそれをしない。受け入れない以上、どんどん経済分析が悲観的になるだろう。
さて上記のエコノミストの記事から引用すると、ホンコンの機関の査定によると中国の不良債権はGDPの37%だという。エコノミストはこの記事では中国の政府債務に関してはっきりとした数字を出してないがGDPの100%以上だという。これらが示すのは中国の全面的金融危機であり、銀行の大量倒産だろう。
日本との違いは、日本は世界最大の債権国であり、外貨準備も過去最高を更新しているが、中国は債務国でありエコノミストもFTも中国の経常収支の黒字の大幅な減少を予測していることだ。
ところでブラジルでの生活で私が気づいたのはある程度の金持ちはすべて海外に口座を持ちそこに預金していることだ。今、上海などを中心に中流階級が生まれているが、彼らは自分の資産を自国におきたいだろうか?日本よりはるかに国家破産の可能性が高い共産主義国の中国に。
塩川を始め、多くが人民元は不当に安いと発言しているが、もし中国が人民元の自由化をしたら、すさまじい資本逃避がおきてかえって元安、あるいは通貨危機になる気がする。
中国という全体で見れば開発途上国の政府債務がすでにGDPの100%以上、不良債権がGDPの37%、これで国が運営できるわけがない。今できているのは検索エンジンへのアクセスを不能にしたりなどの情報統制をしているからだと思う。
そして破滅の予兆はすでに現れている。例えば、電話接続料の5−6倍の事前通告なしの値上げである。世界の通信費はむしろさがっているのに関わらず。そこまで追い詰められているとすれば2003年に”山場”が来てもおかしくない。