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魚粉飼料から3倍のカドミウム
魚とその内臓物を原料として製造する家畜や養殖魚の魚粉飼料の中に、長期間摂取すると腎 障害を引き起こす重金属の有害物質
カドミウムが最高、基準の三倍近くの濃度で含まれていたことが農水省の調べで分かった。基準を超すカドミウムが検出された業者七社に対し、同省は 飼料安全法違反の疑いで始末書の提出を求めるなど改善指導した。
こうした飼料を食べた家畜や魚を介しての人体への影響について、農水省は「直ちに危険があるとはいえない」としているが、専門家は「カドミウムは体内に蓄積しやすく、安全性の認識が甘い」と指摘している。
牛海綿状脳症(BSE)問題や無登録農薬事件、牛肉偽装事件など食品の安全性への信頼が 揺らぐ中、飼料の有害物質対策も早急に求められそうだ。
飼料には魚とその内臓を使う魚粉と、魚粉にトウモロコシなどを入れて使う配合飼料があ る。農水省が定めた飼料の有害物質の指導基準によると、魚粉のカドミウムの含有量の基準は 二・五ppmで、配合飼料は一・〇ppm。
同省が昨年十月から今年三月に、全国の約四百の飼料製造業者の工場などを立ち入り調査し たところ、千葉県、愛知県、富山県、兵庫県、広島県、鳥取県、島根県の七社の魚粉から二・ 八四−七・一三ppmのカドミウムが検出された。
兵庫県の業者は昨年十月、他の業者は同十二月に製造した魚粉だった。
農水省から改善指導を受けた七社のうち一社は、基準を超えたカドミウムが検出されたこと について「びっくりした。今後は自主的に飼料の重金属含有量を調査したい」と話している。
農水省は「トウモロコシなどを入れて配合飼料として使用すれば、濃度も低くなる」と安全 性を強調。同省はカドミウムが混入した原因として海水の汚染で魚に残留していた可能性が高いとしている。