現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
農研機構・動物衛生研究所と明治製菓は二十日、牛海綿状脳症(BSE)の原因と
なる異常プリオンたんぱく質を強力に分解する、新たな酵素を発見した、と発表し
た。BSE感染牛を処理した器具が異常プリオンで汚染されても、この酵素で消毒で
き、と畜場などでの器具による感染を防げる。二〇〇三年四月の実用化を目指す。
今回、新たに見つかったのはバチルス属の土壌細菌の一種が作り出す、たんぱく質
を分解する酵素。これまでにも異常プリオンを分解する酵素はあったが、強力に分解
する酵素は見つかっていなかった。
異常プリオンは、通常の一二〇度前後の熱消毒では壊せない。これまでは一三〇
度・一時間で高温処理をしたり、ギ酸や高濃度の水酸化ナトリウムなどで処理したり
していた。この作業には、かなりの労力がかかる上、強い薬で消毒するため、と畜用
の器具が使えなくなるといった問題があった。
この酵素を使えば、異常プリオンの働きを簡単に抑えられることが分かった。ただ
BSEが発生した牛舎は面積が広いため、酵素による消毒には向かないという。
すでに国内特許を申請しており、来年には国際特許を出願する方針だ。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/back/news/topnews/topnews02021121.html