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◎ 私の恋人よ、恋人よ
私は何を愛し
お前はどこにいるのか!
私は中心を失った
世界と闘いながら、
夢がぶつかり合い
くだけ散った
私は地上の楽園をつくろうと
したのだが、
(詩章$キャントーズ$、最終第百十七篇、「ユリイカ」一九七二年十一月号、一二七頁、出淵博「終わりのないノストス[帰路]より)
◆ 第一章 西洋哲学の光と闇 〜西洋思想概説〜 (週刊日本新聞)
http://www.asyura.com/2003/bd24/msg/889.html
投稿者 中央線 日時 2003 年 3 月 08 日 18:53:04:
より
▲ 八、
世界はどうして地獄と化したのか。
悪魔がイヴとそして次にアダムを誘惑し、アダムとイヴが神によって与えられた「自由意思」によって、神に反逆し、悪魔のあとに従ったからだ、
と、キリスト教会は教える。
地獄から脱出することはいかにして可能か。
神の子、イエス・キリストを唯一の救い主として受け入れ、ひたすらキリストを信じることによって、
とされたのではなかったか。
ここに、
「悪魔」が姿を現す。
キリスト教の全構造は、悪魔なしに存立し得ない。
しかし、果たして「西洋哲学」に「悪魔」の座る場所はあるのか。
アリストテレス風の目録(そして、それをそのまま受け継いで居る、今日の西洋科学と哲学、万学の目録)の中に、「悪魔」の項目は含まれるのか。
それが、奇妙なことに、見当たらないようなのだ。
形而下学(自然学)にも、形而上学にも、倫理学にも、論理学にも、
悪魔は出て来ない。
悪魔が消えてしまう。
悪魔はどこへ行ってしまったのか。
それとも、悪魔など実在しないのか。
実はここに、後奈良天皇の御代、天文十二年に、ポルトガル船が種子島に来航して以来今日まで、四百五十年間、日本民族が直面させられて居る大難問が潜んで居た。
「おそらく英語でものを書いた今世紀最大の作家と思われるエズラ・パウンド(マイケル・レック著、高田美一$とみいち$訳「エズラ・パウンド〜二十世紀のオデュッセウス」(角川書店、平成二年五月、第二版、序文、英語原著は、一九六七年)、
との評は誇大であろうか。
否、そうではあるまい。
有馬朗人東京大学前総長(物理学者)は、
「今世紀最大の詩人の一人、エズラ・パウンド」(前出書の付録「知性の海の漂流者」より)、
と書かれて居る。
何故、有馬前東大総長(そして、角川書店の創立者角川源義氏)とエズラ・パウンドが結び付くのか。
その経緯にも興味があるが。