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◆ 第一章 西洋哲学の光と闇 〜西洋思想概説〜 (週刊日本新聞)
http://www.asyura.com/2003/bd24/msg/889.html
投稿者 中央線 日時 2003 年 3 月 08 日 18:53:04:
より、
▲(六)
ソクラテス、プラトンは、凡人には近寄りがたい聖人君子、
アリストテレスは、俗人に役に立つ科学知識収集の元祖、
こんな風に、現代の日本人は、何となく、見て居るのではなかろうか。
ソクラテス、プラトンは敬して遠ざける、棚上げして置く、
アリストテレスは「実学」の起点として尊重し、高く評価する。
この処遇は、当たらずと雖も遠からず、
ごく大ざっぱに、そんな風に言えないこともない。
しかし、リンドン・ラルーシュによれば、
アリストテレスの背後に、古代地中海と中近東一帯に根を張る悪魔主義的秘密結社が潜んで居る、
のだそうだ。
この説には、生憎、出典と典拠が示されて居ない。
この国際的秘密結社が、古代ギリシャの寡頭権力$オリガルキー$の実体である、
のみならず、
古代地中海・中近東文明に寄生した、殆どすべての寡頭権力$オリガルキー$を作り出した、
とも言われる。
しかし、プラトンの「国家」によれば、
寡頭権力$オリガルキー$とは、
殖財の道をひたすら前進して、金を作ることを至上の目的とするような人々が作る国家(下の一八六頁)、
である。
とすれば、これは、どう控えめに見ても、あの「フェニキア人」を連想するしかないではないか。
古代ギリシャで、「金を作る」とは何のことか。
農業、牧畜、手工業などで、地道に、実直に暮らして居ても、「金持ち」、にはなれそうもない。
それに、ここで、「金$カネ$」とは、「貨幣」のことであろう。
黄金$ゴールド$貨、銀貨、銅貨などが、商品交換の手段として使われるとしても、普通に商売をやって居たのでは、桁外れの莫大な財産は得られない。
二つの抜け道ないしペテンが考えられる。
◎ 一つは、ある特定の戦略物質(染料、鉛、穀物など)に狙いを付けて、これを買い占める、独占する、そしてそれによって値段を不当につり上げて暴利を得るのである。
第二は、銀行業(神殿寺院の信者、などから、金銀を預かり、それを元手として、その十倍くらいを、利子を付けて貸す商売)と、その系列の金融業である。
のちにフェニキア人と名を変えた、カナン族が、この種の職業に特化(専門家)した(E・マリンズ「カナンの呪い」)。